オーナー三宅様

アクアスさんには、建物の記憶ではなく土地の記憶を上手に活かして頂いたと思います。屋敷時代からあったクスノキを残し「フルール西宮北口」を設計して頂いたので、今でも駅から実家に向かって歩いていくと、一番にクスノキが目に入ります。そのクスノキを見ると、子どもの頃と変わらず、「実家に帰ってきた」という思いが込み上げてくるんです。

これもクスノキを残しながら、その周りを雑木林のように植栽して頂いたアクアスさんのおかげだと感謝しています。建物は戸建てからマンションに変わり私は住んでいませんが、このクスノキがある限り、私の中では生まれ育った実家だと思えるのです。今後も自然と共生する土地の記憶を活かした設計を続けて頂ければ、私と同じように記憶や思い出を未来に繋いでいける方々が増えていくと思います。