金曜日は比土平です。 

2009年に竣工したパークホームズ高槻殿町は、私がデザイン監修を担当させていただきました最初の物件です。

この物件は前面道路からの距離が取れないなかで圧迫感の軽減を考えた結果、植栽とともに木立に見立てたコールテン鋼のプレートを挿入する事としました。

コールテン鋼とは表面の錆が保護膜となり腐食をふせぐ鋼材で、この錆が時間とともに味わいを増していく、経年優化という言葉がぴったりなおもしろい材です。

ただ従来のコールテン鋼といえば錆が浮いているので、触れるものを汚してしまうという問題もあったのですが、㈱フロントさんの商品であれば錆の味は残しつつ、この問題を解決できると言う事で実現に到りました。

先日、㈱フロントさんとお話しする機会がありまして、そのときに「別の設計事務所さんがParkHOMES高槻殿町での事例を参考に計画されてますよ」と、教えてくれました。

感激です。

このプレートは安全性、配置、本数、高さ、コストバランス等、模型を何度も造り直し、クライアントご担当者様と何度も議論したものです。

よくあるものでもないので、クライアントの立場として承認するには勇気が必要だったのではないでしょうか。

ややこしい提案ですみませんでした、でもたくさん議論してもらえたのでいい物ができましたよね　Ｆさん、Ｏさん！

模型をたくさん造ってくれてありがとう　Ｈ君　門柱の模型も最高やったで！