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豆知識 おもしろ建築用語 by二川

2012.06.29

木曜日担当の二川です。

 

建築用語には、面白い用語がたくさんある。

取り分け動物に関する建築用語をいくつかピックアップしてみた。

 

【猫車】

  建築資材の小運搬用の一輪の手押し車のこと。

  狭いところも通ることができるところから由来しているという。

【猫足場】

  猫車を通すための足場。

【猫またぎ】

  マンションのバルコニーの隣戸とのパーテーションの下部に設ける立ち上がりのこと。

  最近は見ないし、聞きもしないので死語?

【猫間障子】

  障子の一部を左右または上下に開閉できるようにしたもので、いわゆる雪見障子のこと。

  「寝間」がなまったものと言われる。単純に猫の出入りのためのものとも言われている。

【キャットウォーク】

  設備の点検用に高所に設けた通路のこと。

  と、やたら猫が多い。

 

【犬走り】

  建物の周囲や軒下に沿ってコンクリートや砂利などで作る細長い土間

【犬矢来(いぬやらい)】

  京町屋の外壁や塀の足元で見かける竹や木などで作られたアーチ状の垣根。

  馬のはねる泥や牛車の接触、犬走りを通る犬や猫の放尿から壁を守るもの。

  また、壁や塀をよじ登りにくくすることで泥棒除けの意味もあるという。

【犬釘】

  レールを枕木に固定するときに使用する釘のこと。

 

 

【上げ猿】

  木製の雨戸の上框に取り付ける戸締りのための装置
 

【モンキーレンチ】

  ボルトをつかむ幅を調節ねじで変えられるレンチ。JIS規格名称は「モンキレンチ」。

  その名前の由来は発明者の名前(チャールズ・モンキー)という説や、単純に形が猿の頭に

  似ているという説がある。

  一番有力なのが、1800年代、蒸気動力を使用していた工場の配管をメンテナンスをする作業員が

  油まみれになって天井近くをまるで猿(モンキー)の様に飛び回りグリスモンキーと呼ばれ、

  多くの工具を持ち歩くのが不便な彼らが一丁で色々なサイズに使用できると

  愛用したレンチという事より、モンキーレンチと呼ばれる様になったという説があるらしい。

  

【馬目地】

  レンガ積みやタイル張りで縦目地が一段ごとにくい違う目地で、

  「破れ目地」「馬乗り目地」「馬踏み目地」ともいう。

  縦目地がまっすぐ垂直に通っている目地を芋目地(いもめじ)という。

  馬目地は馬の足跡が交互になっているさまに似ていること、芋目地は

  芋の根っこが規則正しく伸びるさまに由来しているという。

  

【雁行(がんこう)】

  マンションなどで、各住戸を少しずつ前後にずらして配置する配棟形状のこと。

  雁が隊列を組んで空を飛ぶときの形に似ていることに由来する。

【鳩小屋(はとこや)】

  屋上のスラブを貫通する設備配管の雨仕舞いをよくするため、配管を覆うようにつくる小屋。

  見た目は本当に鳩が住み着きそうである。

【アヒル】

  サッシを溶接で取り付けるためのもので、型枠に取り付けておくアンカーのこと。

  見たままである。

動物に関することだけでも、まだまだいっぱいある。

一つ一つ語源や由来を調べるとおもしろい。

もっと調べてみたくなった。

Profileプロフィール

アバター画像 関東エリアマネージャー 二川 健一
生まれも育ちも大阪市内。40代の娘二人を持つパパです。仕事・プライベートでの出来事において、建築・デザインに通ずることを自由にアップさせて頂きます。

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