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狩野 貴博 Takahiro Kano

地域のためにできること

2021.10.11

黄金町バザール2021というイベントに行ってきました。

このイベントは黄金町エリアマネージメントというNPO法人が行政や地域住民との協力のもと2008年から開催しているイベントです。

 

 そもそも、この黄金町という街は 元来は、大岡川の水運を活かした問屋街だったそうです。しかし戦後は京浜急行高架下を中心に、麻薬やけん銃の密売、売買春が日常的に行われるようなエリアとなり、平成16年には250軒を超える特殊飲食店舗(いわゆる違法風俗店舗)が立ち並ぶようになり、健全な店舗や地域住民の転出が生じるなど、生活環境の悪化が深刻な地域問題となっていたそうです 。 

 

 私も上京してきたばかり頃、初めて黄金町に訪れた際に見た異様な光景を今でも覚えております。

 その後、2005年に横浜市と神奈川県警によるバイバイ作戦が発動され、違法店舗は一斉摘発を受けるにいたりました。

 都市の中で悪所や花街の必要性というものについては議論の分かれるところかもしれませんが、子供たちが誇りをもてる街にしたいという思いの元、地域の方々・行政・警察が勇気を持って行動を起こされたということは素晴らしいことだと思います。

そして、この街を以前の姿には決して戻さないという強い意志のもと、旧違法店舗跡地に国内外のアーティストや工芸家等がスタジオを構え街の環境改善に努めています。

 

違法店舗跡を改修したスタジオ

 

高架下の新施設

 

  

私は数年前にもこのイベントを見学に行ったことがあるのですが、その時の観客は、アートを学ぶ学生のような方々が多かったように思いました。今回は、その時より一般の方や地域の方と見受けられる方が増えたように感じました。

 

 活動の輪がどんどん広がってきているということなのだと思います。

 

このような、街の未来をつくる活動にも関われるような事務所でありたいです。

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