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福島 彩羽 Saiha Fukushima

古都京都のイギリス建築

2021.01.19

先日、京都の大山崎山荘美術館に建築見学とモネの「睡蓮」、ルノワールの「裸婦」を観に行きました。

 

木津、宇治、桂の三川が合流する大山崎は、自然豊かでお洒落な古民家のお店が多く、風情ある町並みです。

また、 豊臣秀吉が明智光秀を破ったとされる山崎の戦いは天王山山麓でおこなわれたことで、勝負の分かれ目のことを「天王山を迎える」という成句が生れた場所でもあります。

 

大山崎山荘美術館の敷地内には、本館・地中館・山手館の3つの館があり、本館は加賀正太郎(監修)、地中館・山手館は安藤忠雄氏の設計で有名です。

また、 加賀正太郎はイギリスのウィンザー城を訪れ、テムズ川を眺めた記憶から、三川が流れる大山崎に土地を求めたと言われており、イギリスで実際に見た家からアイデアを得たと言われています。

 

本館

 

全館共通で、館内は撮影禁止となっており、ご紹介出来ないことがとても残念ですが、私なりに感じたことを書かせて頂きます。

館内にはステンガラス・カットガラス、壁面装飾、画像石等の細かな意匠に加え、 随所に加賀家の家紋や乙訓名産のタケノコが彫り込まれています。

中でもひし形のカットガラスは、ガラスを通して虹色の光が床に映り込むようにデザインされており、当時の技術の高さに驚きました。

このようなカットガラスの意匠を弊社で担当させて頂いている、共同住宅のエントランスに反映できればと思います。

 

地中館(地中の宝石箱)

 

写真に写っている建物は半地下の階段・通路となっており、地下の展示室に繋がっています。

外から見ても高さのある建物ですが、地下通路から見上げるととても開放的な空間になり、展示室に向かうまでも楽しむことが出来ます。

空間の使い方によっては、何もない階段・通路も意味のある空間になるのだと学びました。

外観は安藤建築でよく見るコンクリートとガラスで、とてもシンプルなつくりとなっています。

 

山手館(夢の箱)

 

 

山手館が建っているところには、もともと蘭栽培の温室があったようで、温室への通路として使われていたようです。

通路の周りには睡蓮の池があり、睡蓮が咲く時期に行くと山手館へ向かう道中も楽しむことが出来ます。

 

 

山手館の配棟は天王山の自然に溶け込むように、箱型のシンプルな建物となっており、本館テラスからの眺望を妨げない為に計画されているのだと気付きました。

建築と自然は切っても切れない関係だと考えていますので、景観や眺望への配慮をした計画を考えます。

 

大山崎山荘美術館には学生時代からよく足を運んでいたこともあり、目新しさは有りませんが、何度足を運んでも飽きない建造物や展示物に魅了されています。

 

私の父親は趣味で油絵を描いており、物心つく頃から美術館に足を運ぶ機会が多くありましたが、当時は絵に全く興味が無く、嫌々ついて行っていた記憶を思い出しました。

今となっては、父親と同じ建築設計の仕事をさせて頂き、休日は美術館に足を運び、当時では考えられないくらい父に似てきたなと感じました。

 

緊急事態宣言が発令されている中で、なかなか自由に行動は出来ませんが、美術や建築を見ている時間がとても好きなので、コロナが落ち着いた時には、より多くの美術館に足を運び、芸術性や想像力を身に着けたいと思います。

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